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難聴・補聴器外来

 

当院は補聴器適合検査認定施設であり、高度難聴指導の医療機関として認定されています。

 

~補聴器に興味をお持ちの方へ~

当院では、宇都宮方式聴覚リハビリテーション(きこえのトレーニング・補聴器による聴覚のリハビリテーションの方法)に基づいた補聴器診療を提供いたします。

診察時間は「毎週金曜日の9:00~17:00までの完全予約制とさせていただいております。

・補聴器が必要なのか知りたい ・補聴器について聞きたい ・持っている補聴器の具合が悪い など

受診ご希望の際はお電話にて予約をお取りください。

既に補聴器をお持ちの方は、対応可能な機種とそうではない機種がございます。まずはお話をお聞きしますのでご予約をお願いいたします。(受診の際は必ず補聴器をご持参ください。)

 

当院の補聴器外来の流れ 

  ~ご家族の方と受診されることをお勧めします~

 

STEP1  

補聴器の装用が可能かどうか耳の診察をします。 その後、「聴力検査」を行い、補聴器の適応があるか判断し、その上で補聴器による聴覚リハビリテーションについてご説明いたします。 適応とご希望がある場合、次回の補聴器外来の予約を取ります。

 

STEP2 

「言葉の聞き取り検査」を行います。障害者総合支援法等に規定される聴覚障害に相当し補聴器支援制度を利用できそうか判断します。補聴器技能者により補聴器の貸し出し方法、使用方法などをご説明します。

 

STEP3 

初めて補聴器を装用します。補聴器はメガネとは違い、すぐに快適に聞こえる道具ではありません。聴力に合った必要な音量を急に耳に入れると大きな音が入るため不快に感じ、補聴器を装用していられなくなります。そのため、何とか我慢できるけど生活上効果を実感できる音量に調整するなど、補聴器をお貸出しする前にしっかりと調整を行う必要があります。

 

STEP4 

装用から1週間後、装用感の確認を行います。

 

STEP5 

1~2週間に1度の通院を繰り返します。その間、適合検査(補聴器を装用した状態での聴力検査)を行いながら補聴器をベストな状態へ近づけていきます。

 

STEP6

聴覚リハビリテーションが終わり、補聴器を購入するかを決定します。                             購入後は約3カ月~半年に1度の通院をお勧めします。ご購入された補聴器のメンテンナンスと、耳の診察、聴力に変化があった場合に再調整を行います。

 

 

~医院からのメッセージ~

 

補聴器の装用は、必ずしも希望される方全員が順応するとは限りません。

補聴器をうまく装用するためには、そのための時間も、意欲も、費用もかかります。

・うるさい補聴器をつけてまで、自分は頑張りたくない。

・機能が良い補聴器を買ってすぐに聞こえる補聴器が欲しい。

・少し聞こえは悪いかもしれないが、周りが大きな声で話してくれればわかるから困っていない。

このような方は補聴器装用がうまくいかないかもしれません。

補聴器リハビリを行うかどうかは、補聴器の特徴を理解してから、ご家族とよく相談してからはじめましょう。

 

難聴が認知症のリスクを高める!

2017年医学誌ランセットの論文で、難聴は、高血圧や肥満、喫煙、糖尿病などとともに、認知症の危険リスクの一つであると発表されています。さらに2020年には、「予防可能な40%の12の要因の中で、難聴は認知症の最も大きな危険因子である」という指摘がされました。

難聴は歳を取れば仕方のない事、と思っていらっしゃる方が多いと思いますが、難聴者は耳が健康な方より静かな環境で暮らしているのと一緒なので、脳への刺激が少なくなり、結果的に脳が委縮してしまいます。(難聴が軽度なら鳥のさえずり、小雨が降ってきた音、葉擦れの音が聞こえません。難聴が中度なら会話が困難になってきます。難聴が高度なら犬の吠える声、ピアノの音、飛行機のジェット音が聞こえません。)

くわえて難聴があると、家族や友人とお話している時に何回も聞き返すのは悪いと思い、人との会話をつい避けるようになってしまいます。そうすると、抑うつ傾向になったり、次第に社会的に孤立してしまう危険もあるのです。実は社会的孤立もまた認知症のリスク要因と考えられており、そのため「難聴は最大の危険因子」と言われています。

米国の研究によると、高齢など認知症リスクの高い集団を対象に行われた研究で、補聴器を使う人は認知機能が衰えるリスクが19%低いなど、補聴器の有効性を示す報告が増えてきています。

補聴器などを装用し、難聴に正しく対処して、適切な聞こえを維持しながら会話や外出が楽しめれば、認知症を予防したり発症を遅らせたりすることができ、豊かなシニアライフを過ごすことができるのではないかと思います。

 

日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会 Healing well Enjoy life

 

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